2019-06-13 四国山脈の緑 高知室戸への出張の帰り、岡山に向かう南風20号の車内、後免から進行方向右側の席に座った。梅雨入りを控えた初夏、鬱蒼とした四国山脈の緑の木々を切り裂く様に列車は北上する。顔を窓に貼り付け線状に流れ行く深い緑に暫く魅了された。時折現れる民家は昭和の時代のままで、単調なジョイント音とディーゼルエンジンの唸りに私のこれからの人生を重ねた。曇った空に陽が傾き、緑は一層深みを増し、疲れ切った身体を包む様に癒していく。