広島回想〜日々雑感

1988年、父の転勤で広島に移住。中学・高校と広島で過ごした6年間の出来事と記憶をひも解きます。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

紙屋町通い

中学1年の春、5月に入ると、毎週土日は紙屋町まで自転車を走らせた。観音、舟入と太田川を2本渡って舟入通りを北上、中国新聞本社から平和公園を抜けるルートを確立した。当時はまだダイイチと言う家電量販店があり、そこに足繁く通った。新しい環境に馴染む…

中学校への通学

中学校への通学初日だったかも知れない。同じ丁目に住むG君が、素性も分からないであろう私を、一緒に登校しようと誘ってくれた。しかも彼は一旦学校とは反対の方向を向いて私の家まで毎朝迎えに来てくれた。彼とは3年間毎日一緒に通学する事になった。

宮島街道

広島に転居してから1ヶ月も経たない中学1年の春、私は宮島街道を西に向けてペダルを踏んだ。新しい環境にまだ馴染めない中、自転車に心の寄り処を求めた。1回目こそ楽々園で折り返したものの、2回目には宮島口に到達した。当時の記憶はまだ鮮明に残っている…

金曜日の雨

高校3年生の2学期、毎週金曜日の夜は広島駅前の塾に通っていた。帰りは必ず雨だった。小降りではなくザアザアとした重たい雨。それでも自宅までの約8km、休む事なく自転車を漕いだ。それが当たり前になっていたし、広島駅前から庚午までの道のりを、淡々と噛…

黒い不安

高校3年生の夏休み、受験勉強に没頭していた私は、冷夏の夜に自転車を走らせて、中央書店五日市店に、毎日の様に身を寄せた。参考書や問題集が充実していた。その他の書籍には目もくれる余裕が無かったのだろう。書店からの帰りは、大学生活への不安を振りほ…

代々木ライブラリー

高校3年生時代、金曜夜の塾の帰りに、代々木ライブラリーに寄るのが楽しみだった。受験戦争の只中に身を置いて、唯一許されるショッピングといえば参考書や問題集を買う事くらい。その狭いショッピングエリアの中にも面白味を感じる程に、束縛されていたのか…

高校選択

高校は2校合格した。共学の公立校と、少し遠くて少し難しかった男子校。母は私に選ばせてくれた。私はただ共学で近いというだけの理由で公立校を選んだ。母は選んだ理由は聞かなかった。

当時の日記

今となっては自分の書庫で2番目に古いものになった、高校2年生当時の日記がある。勢い任せに藁半紙に書き綴った記録。幾多の引越を乗り越えて、忘れられたかの様に。

通った道

連絡の取れる友人が限られる中、今の自分にできるのは、6年間に通った道、文字通り道を再び歩いて、記憶を手繰り寄せる事しかない。

心の励み

時間が経つにつれて、好きになった子よりも、優しくしてくれた子、好きになってくれた子を、思い出す。その方が心の励みになるからなのだろう。当時は何とも感じなかったのに、25年の時を経てこう思うのは何故なのか。

海蔵寺へと続く階段

広島、草津の古い町並みと海蔵寺へと続く階段。25年前から全く変わってない。中学3年生の秋、多くの友人とこの階段を登り降りした。今はもう外で遊ぶ中学生の姿は見えない。

娘が叱られて

娘を叱って、自室に入った。どうしているかと娘を見たら、まだ夕方なのに泥の様に眠っていた。親に正面から叱られると、相当な心理的負担になるのだろう。

同じ轍

今日、子供が幼稚園で遊んでいる姿を見る機会があった。自分の幼少時代を見ている気がした。帰ってから早速叱った。自分と同じ轍を踏ませたくはない。

恩返し

転校生だった中学時代、優しくしてくれた子に恩返しする事が出来なかった。今出来るとすれば、せめて娘に、周りの子に優しくしてあげなさい、と言うくらいだろう。それでいいのかも知れない。

折り返し点

名実共に人生の折り返し点。これまで自然現象を数式化したり、数字のカラクリを追い求めてばかりだったけど、後半は180度転換して、人間的なところを追求してみたい気もする。

数十年後

ある出来事を、20年後、30年後に思い出さなければ、恐らく一生思い出す事は無いだろう。しかし何かの切っ掛けで数十年後に思い出した出来事は、一生忘れられなくなる。

広島に還る

また近い内に広島に還ろうと思う。自己を省みる旅と言う理由なら、妻も快く許可してくれるかもしれない。

卒業アルバム

先ず、今度実家に戻った時に、卒アルを持ち帰ろう。言い訳が難しい。

記憶のツル

芋ヅル式に記憶が蘇る。もう一度、全ての道を歩いて、そのツルが何処まで続いているのか確かめたい。

道標となる小説

もう少し小説を読んで、広島時代を語る道標となる様な本を見つけたい。これまで経験した事が無い難しい作業になりそうだ。

タイムスリップ

25年前の自分にタイムスリップし、いま隣からは娘の騒ぎ声がすると言う、不思議な感覚に身を包まれている。

良質な住宅街

元サッカー日本代表が住んでいたり、スーパーでは広島市長を見かけたりと、結構良質な住宅街だったんだなと、この歳になって気付く。

旧家

思い出の旧家。ここを中心に広島平野を駆け巡った。空き地を挟んで隣の元サッカー日本代表宅は空き家になっていた。

草津

25年前と同じ風景を求めると、結局は草津などの古い町並みに辿り着く。

2016年5月22日、広島再訪。

数年ぶりに広島へ。忘れた記憶を取り戻しに。