広島回想〜日々雑感

1988年、父の転勤で広島に移住。中学・高校と広島で過ごした6年間の出来事と記憶をひも解きます。

金曜日の雨

高校3年生の2学期、毎週金曜日の夜は広島駅前の塾に通っていた。帰りは必ず雨だった。小降りではなくザアザアとした重たい雨。それでも自宅までの約8km、休む事なく自転車を漕いだ。それが当たり前になっていたし、広島駅前から庚午までの道のりを、淡々と噛みしめる様にペダルを踏む時間と自分が嫌いではなかった。