広島回想〜日々雑感

1988年、父の転勤で広島に移住。中学・高校と広島で過ごした6年間の出来事と記憶をひも解きます。

野球部のK君

高校2年生になって暫くは座席が出席番号順だった。私の後ろだったK君は、未だ周囲に溶け込めていない私に時々話し掛けてくれた。K君は野球部で黒く日焼けしており、湿った性格の私とは何もかもが正反対だった。そんな彼とどんな会話をすればいいものか当時は分からなかった。話し掛けてくれた彼の優しさに気付いた時には、残念ながら卒業してから随分時間が経っていた。