2017-11-27 年末、広島へ 娘の教育費が貯まらない中、妻子が横浜の実家に帰る間だけでも、私は25年前に中学高校を過ごした広島に還り、当時の記憶を少しでも呼び起こそうとする。帰巣本能か懐古主義か、心の傷が癒しを求めているのだろう、紙屋町から庚午へと帰る路が、今の自分が何者かさえも忘れさせる。