広島回想〜日々雑感

1988年、父の転勤で広島に移住。中学・高校と広島で過ごした6年間の出来事と記憶をひも解きます。

二ヶ月振りの広島

春分の次の金曜日、午後本社でのプロマネの研修を受けて一旦帰宅し、慌しく自転車を車に積んで広島へ向かった。安佐南区の借り部屋を引き払って以来、二ヶ月振りの広島行きになる。名大院経済の受験勉強に迫られた頭は土曜日の朝ももたげたままで、アルパークタリーズからスタバと場所を変えたものの、遂に広島平野を走る気分にはなれなかった。狂った様に広島平野を駆け巡った娘と別れた昨年秋。もう広島は心の支えとなり得ないのか。勘を取り戻そうと乗った広島駅行き広電の車内で妻の弁護士から電話があり、ただでさえ晴れない気分が奈落の底に落ちた。別居か離婚か、娘との交流はどうするか、唯一落ち着ける場所になった明石の自宅に向けてアクセルを踏み込んだ。妻に送ったLINEの返事は無い。明日は午後から埼玉入りだ。早く納得が行く平穏な生活を送りたい。娘が使っていた寝床が疲れた体を癒してくれる事を期待する。