仕事で川越へ
離婚か別居かで相手と合意できない状況の日曜日の午後、晴れない気分を引き摺って仕事のため川越に向かっている。鉄道の旅を純粋に愉しむ余裕など無く、次回調停に向けての相手との駆け引きが待っていると思うと気が重い。離婚と別居のどちらに転ぶにせよ自分に大した得は無い。娘の唯一の父親であり続ける事自体に無理があるのか。学生時代、思い悩んだ時にも普遍的な車窓の風景を眺め続ける事が、自分を慰め最適解へ導いた気がする。決して裏切らない車窓の風景に身を預けて、抗うべくも無い時間の経過に解決を委ねるのも1つの方法だろう。