広島回想〜日々雑感

1988年、父の転勤で広島に移住。中学・高校と広島で過ごした6年間の出来事と記憶をひも解きます。

30年前の残響

今日は水曜日ながら課の歓送迎会だった。この年齢になり乾杯の発声を初めて仰せつかった。体育会系の若い人達の騒ぎには付いて行けず、末席で静かな者同士でしんみりと呑んだ。久し振りの飲み会で気疲れして、帰宅した時には床にドッサリと肩の荷を降ろした。IYさんから返信を貰って間もないせいもあろう、こんな時にさえ、中学時代の私を全面的に肯定し応援してくれた彼女のエールが反芻され、それが明日へ向けて再起するエネルギーとなる。今思えば当時の彼女が抱え切れずに居た私への想いはこのエネルギーを遥かに上回るものだったのだろう。そうでなければ約30年の歳月を経て尚その残響が現在の私の心の中で共鳴する筈もない。その共鳴は時に必要以上に増幅し今となって私の心を悶えさせる。