取り戻せない中高広島時代
アニメ「ニセコイ」と「この美術部には問題がある」を視聴して、娘をヒロイン達に重ねると共に、少なくとも中学時代には、アニメほど露骨ではないにせよ、根底は同じラブコメが自分にあったのだと、特に内巻すばるを見ていて思う。女子友達の手腕で内巻に接近させられる宇佐美さんに対し鈍感な内巻が、中学時代の自分を描いている様に思えてならない。まるで30年前の中学での出来事をアニメ通して覗いているかの様な錯覚にさえ陥る。やがて錯覚は覚め、心に残ったのは、広島時代には戻れないと言う、後悔とも無念とも言い表すには不十分な、残滓の様なものだ。自分だけではなく、自分に体当たりし花びらとして散った女子クラスメイト達の落し物を拾いに、今週末また広島を訪問する事になろう。