広島回想〜日々雑感

1988年、父の転勤で広島に移住。中学・高校と広島で過ごした6年間の出来事と記憶をひも解きます。

阪大訪問後、初めての広島。

念願の阪大に通える事になって、阪大周りの賃貸物件を何件も見た後、広島の部屋を借りたままにするのか答えが出ないまま、車を西に猛走させた。古江の駐車場に23:15に到着し、猛暑日は未だ30℃の気温の中、明石から積んできた自転車を広島駅まで滑らせた。再度音信不通になってしまったIYさんの実家前を通ると、30年前の彼女のエールが心の中でまた僅かながらに音量を増した。月に1度でも広島に還り、30年の時を経てもなお薬効を失わないIYさんの激励が少しでも心の中で音響を増すのなら、広島に部屋を維持する事に迷いなど無いと、新己斐橋を渡る時に確信した。